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あまり世間に知られていない自動車の板金作業の

色あわせ(調色)について

よく量販店に缶スプレーや

タッチアップペンが売っており、自車のカラー番号に合わせて購入したことがある人も多いかと思いますが、

自動車の色は黒、白、シルバーなどの基本的な色でも、自動車メーカーごとに微妙に配色が違います。

よく勘違いされるのが、自分のカラー番号の色が存在して売っているんだと思われていることです。

それが先ほど書いた量販店にカラーNo.ごとの缶スプレーなどが売っているために勘違いされます。

基本の原色がざっくり100色くらいあってシルバーやホワイトでも最低5色ほど混ぜて作ってあります。

多いと10色以上混ぜ合わせてある色があります。

原色のみで塗装してあるメーカー色はまずありません。

真っ黒のソリッド色くらいです。

(最近は黒でも2~3色は混ぜて作ってあり、漆黒の黒とかあります。例えばクラウンとプリウスやカムリの黒は黒さが違います。)

そのためコンピューター調色機で塗料メーカーの作った配合データを元に色を混ぜ合わせていきます。

ここで基本となる色が出来上がります、しかし色がまったく同じに合っているわけではありません。

ここから微調色に入ります。

職人の経験と知識で時には一滴単位で色を入れ0.1グラムの計量をしたりします。

2~3回のテスト塗装で合う色もあれば3時間または1日かかる難しい色もあります。

ぼかしてわからなくなるレベルの色まで調色します。

100%同じ色には絶対にならないので、99%に近づけるようにがんばって色あわせをします。

この作業の手を抜くと、なんかあの車ドアだけ黒いなーフェンダーだけ白っぽいなーという車になったりします。(よく町で見かけませんか?)

単純に調色といっても、最近のパール、メタリックは特に難しい色が多く、すかし(ななめから見る)の色が違ったり、パールのキラキラ感が特殊だったりして大変なんです。

正面の色を合わせ、ななめ45度も合わせ、ななめ110度もすべて合わせないと塗ったとき違う色に見えてしまうんです。

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